~  i n n o c e n t  t r i p  ~

『悲喜交々。』

「まっずいな…」
僕は無機質のフロアを見つめ舌打ちする。
こんなはずじゃなかったのに。

「こんなはずじゃ…」
彼は片目を細め宙に喋る。
よくわからないけれどそうなった。

「わからない…」
彼女は涙を俯いてひた隠す。
それはとてもまずいことのように感じている。




それぞれの夜の闇に、
それぞれの光を。




遠くの空に、
思いを浮かべ。





30/09/2006


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